第二久野病:受診事例紹介:京都 介護・福祉サービス第三者評価

受診事例紹介:第二久野病院

施設の外観
事業所名 医療法人社団育生会 第二久野病
住所 京都市東山区本町21-459
電話 (075) 551-3522
評価機関名 社団法人京都私立病院協会
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宇野政勝さん(事務長)と土屋佳苗さん(看護部長)にお話をお伺いしました。

受診動機やきっかけは何ですか?

宇野政勝さんと土屋佳苗さん

最初の受診は介護サービスとしての受診でした。組織的に利用者保護の観点からサービスの実施を実行しているかを第三者の視点での評価を得ることで、利用者中心のサービスの質の向上につなげたく受診しました。

二度目は医療系の受診とし、成長の機会にしようということで受診しています。現在は次の受診に向け内部構築に力を入れているところです。

受診準備はどのようにされましたか?

準備委員会のメンバーにより、チェックシートの内容の確認を行い自己評価の根拠となる取り組みや確認を行い徹底を図りました。また、評価の根拠となる内容はすでに実際に行っていますので、内容を「ふりかえり」を行いつつ、組織強化につながるよう行動しました。

書類の整理や再整備によって機能が強化できるよう準備を行いました。

受診で改善した具体的な事例はありますか?

「報・連・相」(報告・連絡・相談)という「点の充実」と、スタッフ教育により患者様へより良いケアの提供をするための教育の機会・内容の充実を図りました。

  • 介護保険制度を深める
    年度初めの全体教育として「高齢者虐待防止及び身体拘束廃止」「秘密保持等について」「施設基準・法令について」「介護保険制度とは」を知ってもらう。
  • スピーチで心の共有
    スタッフからの10分間のスピーチ時間を設けてタイムリーな伝達と理解を深めてもらう。また、ケアに対しての思い(接遇)などをスピーチすることで気持ちの共有を行う。
  • ケア会議の立ち上げ
    介護職員のみでの業務改善を委員中心に考え主体性を深め高める。現在、委員以外のスタッフも発表等に取り組んでいる。
  • ケアマネジャー連絡会の内容の充実
    アセスメント用紙の変更を行い、施設で画一的になりがちなケアプランからオンリーワンのケアプランになるようにする。施設サービス計画書の統一化を図りました。
  • 地域への貢献
    • 月輪学区地域の防災意識向上の勉強会を当院の職員食堂を利用していただき、会場準備等の協働にも参加している。
    • 月輪「健康すこやか学級」健康教室開催に当院の管理栄養士の派遣を行っている。

受診したことで何か変化や効果はありましたか?

やはり、第三者からの視線の必要性を感じることができました。受診に向けてサービスの質の向上への記録などの取り組みや書類の整理を行い、必要があれば改善しました。そして、改善をしたことが継続する機会となり良い方向へ向かっています。受診することによって、当院の医療と介護サービスの振り返りの機会とし、アドバイスを真摯に受け止め、エビデンスを得、改善への機会になっています。

評価を活用することで、学会発表にもつなげています。平成24年度には、各詰所・栄養課5事例の発表にも取り組んでいるところです。

これから受診される事業所へ

日々のサービスの自己評価を根拠から考える機会となり、第三者評価を受診することにより、サービスの質の確実な向上につなげられました。受診の意義はあると思います。

基礎データ