岡田保育園:受診事例紹介:京都 介護・福祉サービス第三者評価

受診事例紹介:岡田保育園

施設の外観
事業所名 社会福祉法人岡田福祉会 岡田保育園
住所 舞鶴市宇志高70
電話 (0773) 60-2778
評価機関名 社団法人京都府保育協会
評価のダウンロード この事業所のページへ

北川三和子さん(園長)にお話をお伺いしました。

受診動機やきっかけは何ですか?

北川三和子さん

わたし自身は、特別養護老人ホームで働いていた時期があり、その時に第三者評価の受診を経験していました。

園として保育の内容を見直す機会にしたい。また、民間の保育園は、職員の異動が少なく、小集団でかたまりマンネリ化しやすいと考えられますので、第三者評価を受診することによって職員それぞれの資質の向上ができるのではないかという期待もありました。第三者の目で現在の園の状態を診ていただくことで改善についてのアドバイスが得られ、改革につながるのではないかと繰り返し受診しています。

受診準備はどのようにされましたか?

準備の段階で職員の思いで自己評価などを実施しました。チェックシートの記入などの過程で自らの保育を見直し、自分たちのしていることを分析し反省する機会になるよう協議や意見のすり合わせを行いました。

具体的には、記録の見直しと整理や保育環境の見直しのために職員の意識調査(チェックシート、マニュアルの読み上げなど)を実施し、初回受診時の評価を踏まえながら確認と検討を行いました。

準備においては、小規模ゆえに職員の構成メンバーも限られ保育業務との同時進行で時間の調整が難く、また着眼点の理解が管理職と保育士、準備委員会のメンバーと温度差があり、「こんな感覚でよいのかしら」と悩んだこともありました。

受診で改善した具体的な事例はありますか?

受診に向けての準備段階での職員間での話し合いや環境などの見直しなどを行う過程で、保育に意識を持って取り組め、見直す機会となりました。このことが職員の資質向上や保育サービスの内容改善に大きな効果を生み出すきっかけとなりました。

園児のお昼寝の布団の扱いについて「園でも衛生管理した方がいいのでは」と指摘があったことは、すぐできることとして改善しました。また、わかりやすく取り出しやすい書式様式の整備などについては少しずつですが改善していくよう取り組んでいます。

受診したことで何か変化や効果はありましたか? また、感想はありますか?

評価調査者の方は保育の専門家もおられ、客観的なアドバイスは自分たちが「思い込んでいること」、「日々の業務の忙しさで気づいていないこと」がある中、学ぶことも多く「気づき」がいただけました。また、自分たちの弱さに気付き、多様な考え方や視点もあることなど、評価項目が尋ねている内容の理解にもつながりました。自分たちの行っている保育や子どもたちの様子、書類などしっかりと受け止め評価してくださり、弱いところの改善につながるアドバイスもいだだきました。

評価結果を活用することで、職員が保育の内容の改善に向けて意識するようになったことが、収穫となりました。定期的な受診によって改善してきたことを評価していただくことは職員の自信につながるのではないでしょうか?第三者評価の受診は監査とは異なり、第三者の視点で評価されることによって、地域や保護者に自らの園をオープンにしていく上で意義のあることだと思います。3年に一回の受診が推奨されていますので、現在までに2回受診していますが、一定の項目・着眼点で園を見直すことは、保育内容、職員集団の資質向上に役立っています。

初回の受診時、保育士はプレッシャーを感じとても緊張していました。「普段通りでいいよ。良いところ探しをしてくれるんだから」と話した記憶があります。二回目の受診時には経験が生かされ「どうぞ、診てください」と、自信のあることや「ここを頑張っている!」点をアピールし、落ち着いて受けられていたように思います。

これから受診される事業所へ

第三者から冷静に客観的に今を診てもらうことは、職員の資質向上、園を見直す機会となり得るものが大きいと思います。「良いところ探し」「気づき」を得る重要なチャンスではないでしょうか。まずは、気軽に受診することをお勧めします。

基礎データ